HAMILTON 懐中時計10KGF 隠れた名作ゴールドインレイ金象嵌 美術工芸 Swatch x Audemars Piguet Royal Pop ブラックの詳細情報
Swatch x Audemars Piguet Royal Pop ブラック。本日は、時計好きには分かる特別な1本を可愛らしくセンスの良い文字盤が、薄いケースと厚いドーム風防の「完璧なフォルム」にくるまれ、スモセコ仕様も相まって、上品に洒落ている。1939年製 ハミルトン91710Kローズゴールドフィールド 917ムーブは、同じフォントでアップライトや黒文字など沢山の文字盤で長年に渡り展開された高精度のロングセラー機。そんな中、1939年と40年のみ製作されたゴールドインレイ文字盤。時分針は、シャープなソード型にクビレ、針表面には最も手間がかかる丸み加工が施された青焼き針。視認性が良く見た目も美しい。スモセコは、段付きで見た目は平面。だが、キズミを覗くと、まさかの雲上超え。半径4mmの円中に55本もの筋目模様が0.07mm間隔で彫られていた。雲上ブランドでさえ20、30本程度。ここまでやる目的と効果は謎…12個のインデックスは、純金にプラチナや銅などを混ぜたゴールドインレイを金象嵌(きんぞうがん)という美術工芸に用いられる彫金技法で文字盤に埋め込まれている。金は他素材との親和性が良く、象嵌は経年劣化してしまう接着剤が不要になる為、色褪せず半永久的に美しさを保つ。12個の数字をゴールドインレイからフォント通りに切り抜き、文字盤の数字フォントの内側を綺麗に彫り込む。その掘った溝を満たすようインレイから切り抜いた数字を叩き広げて文字盤に固着。仕上げにフォントの周囲を漆のような素材でグルっと縁取り、インデックスにメリハリと立体感を与え文字盤の完成度を更に高めている。ゴールドインレイは極めて薄く、貴金属としての価値はない。だが、職人の高い技術と大変な手間を注いだこの文字盤は、製作から80年以上が経過した今でも、パリッとしたメリハリの良い美しさを保ち続け、文字盤に光が射せば、12個のインデックスが一斉に黄金色の輝きを放ち、光が去れば、また静かに時を示す。この何とも言えぬ佇まいに、アートともマスターピースとも言える至高の価値を感じる。これだけ手の込んだ文字盤がこのクラスに存在した理由を想像すれば、この頃は「世界大恐慌の末期」安価な物ですら売れない時代。そんな荒波の中の逆境こそが職人のプライドと高い技術力に惜しみない時間を注がせ「時代の傑作」を作り上げたのかもしれません。是非、入手して下さい。